11/25付け 石巻かほく メディア猫の目より全て抜粋
写真=飛躍を誓い、練習に励む石巻商高の選手たち=石巻商高
石巻サッカー協会(高橋靖会長)は、低迷する高校サッカーの復活に向け、新規大会の開催や指導者育成講習会など強化に本腰を入れ始めた。
かつては決勝まで駒を進めるなど上位進出を果たしていた時期もあったが、近年は県大会への出場さえままならない状態だ。共学化に伴う部員不足や有力選手の仙台圏流出などが主な要因だが、協会関係者たちは「以前のように県大会出場がかなうよう盛り上げていきたい」としている。
全国選手権県大会は、県高校総体準々決勝進出の8校と、5校ずつ12ブロックに分かれてトーナメントで競う予選を勝ち抜いた計20校が参加して行われている。
5年連続で県大会逃す
石巻地区からは2009年に石巻工高が予選を突破して以来、県大会に出ていない。ここ2年は石巻西高が県大会出場にあと1勝と迫るブロック決勝に進んだが、いずれも敗れた。10~12年も石巻勢はブロック決勝に進出したものの、県大会には出場していない。
県高体連石巻支部サッカー専門部委員長で石巻商高監督平賀玄太さん(29)は「部員が減り、レギュラーと控え選手の競争原理が働かなくなった。ほとんどの3年生は6月の県高校総体を区切りに一線を退いている」ことを、成績不振の一要因に挙げる。
その上で、「結果を残すしかない。そうすれば、選手たちのモチベーションも上がり、3年生も全国選手権を目標に活動を続ける」と平賀さんは考える。
県サッカー協会副技術委員長で石巻西高監督の内海公仁彦さん(49)は「低迷しているが、今が土台をつくる時期。各年代ごとにしっかりと鍛え復活を目指したい」と意気込みを見せている。
高橋会長は「高校を強化すると同時に中学生をてこ入れするなど底辺拡大も図りたい」と話し、昨年からU-15(15歳以下)大会を始めたほか、スポーツ少年団、中学校と高校の指導者を対象に講習会を開き、石巻地区サッカーのレベルアップに力を注いでいる。